特集「アメリカというマーケット」

「アメリカというマーケット」という特集を組んでおいて、このようなことを書いてよいのかという、御批判は覚悟の上で、次の一文を冒頭に掲げさせていただきます。

僕は、アメリカというマーケットは、存在しない、と思っています。

存在するのは、アメリカ合衆国に存する、50州に対応する各マーケットではないかと。

ニューヨークというマーケット
カリフォルニアというマーケット
ケンタッキーというマーケット
ハワイというマーケット etc・・・

面積が狭い島国である日本でビジネスを行っている日本の方々は、アメリカというのは、一つの国だと思われておられ、ニューヨークで10年以上仕事を行ってきた僕に、
「アメリカに進出をしたいのですが。」
という相談がよく参ります。

しかし、アメリカ合衆国というのは、アメリカの50の州という名の国(States)が、連邦した連合体を意味します。

アメリカの州は、それぞれが、行政・立法・司法の独立の権限を持っており、軍事力ともいえる防衛力すら保有しています。州ごとの地理的条件・気候条件も全く異なり、文化も、生活習慣も、所得水準もまったく異なります。従って、州は、日本の都道府県のような地方自治体ではなく、独立国家に近いものです。

従って、例えば、ニューヨークと、ロサンゼルスとは、物価や消費者の購買行動・趣向が全く異なり、そこに向かうビジネスの方法も全く異なります。

そういう意味で、アメリカへの進出というのは、とても奥深く、かつ途方もなく巨大なプロジェクトなのです。

さて、これを前提として、この特集を「アメリカというマーケット」と題したのは、この奥深いアメリカという巨大なマーケットの連合体を、様々なエリア別のマーケットの主体として切り込み、多様なアメリカの顔をご紹介してゆこうという、試みをしたいと思ったからです。

日本人が、あまり行ったことがない、そして知らないエリアの情報も発信して、アメリカというマーケットを知っていただこうという、そういう、試みで、この特集をスタートしたいと思います。

どうぞ、お楽しみに。

アメリカ東海岸最大のグルメ レッドロブスターは、実は害虫だった!

アメリカ東海岸最大のグルメ レッドロブスターは、実は害虫だった!
アメリカ東海岸を代表するグルメ レッドロブスターのご紹介
大西洋に面する、アメリカ東海岸には、アメリカ合衆国の政治や経済・学問を支える諸都市が連なっています。

経済の中心都市 ニューヨーク
学問の中心都市 ボストン
そして、合衆国政治の中心地 ワシントン

日本人の旅行者が圧倒的に多い、ハワイや、西海岸諸都市に比べると、東海岸の諸都市では、日本人を見かける比率は少なくなり、旅行でも、アメリカらしい雰囲気が味わえます。…
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ハワイ島カウコーヒーの農園から、希少珈琲豆を日本に輸入する

ハワイ島カウコーヒーの農園から、希少珈琲豆を日本に輸入する

ハワイ島へのいざない
2011年の5月のこと。

その年の3月に、東日本大震災が勃発し、5月といえば、その2か月後。東日本大震災の影響は大きく、当時の日本は、自粛ムードに覆われていました。

当時、年商100億円を突破して成長をし続けていた、ベンチャー企業グループの取締役であった僕は、その経営メンバーの一人として、400人を超える従業員の生活と、グループ会社の存続に、頭を悩ませていた時でした。

僕は、その後、2017年に、この企業グループの役員を退任して、自分が投資して造った、URVグローバルグループのホールディングス会社 株式会社URVプランニングサポーターズの代表取締役に就任して独立します。2011年当時は、ベンチャー企業グループの取締役の仕事の傍ら、副業として、既に、飲食事業や経営コンサル事業・海外進出支援事業で、自分の事業を創っている途上にありました。…

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MBAという「資格」と、アメリカ東海岸のビジネス

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アメリカ合衆国は、駆け引きなしの「自由の国」です。
それには、良い面もあれば、悪い面もありますが、世界一の自由の国であることは間違いありません。

自由の国であるという意味は、本人の選択で、勝ちに行く人生を送る自由もあれば、本人の選択で勝つための努力を怠り、落ちぶれる自由もあるわけです。

フエアー勝負の中で、勝ちに行く努力をして勝った人はかっこよく、勝つ努力を怠って負けた人はかっこ悪い、というのが、アメリカ社会の基本発想です。

負けたけど、かっこよいとか、負けたから可哀想というような、センチメンタルな発想を、アメリカ社会はしません。だから、当然のように、アメリカは、超がつく学歴社会になります。…

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アメリカの巨象 エンターテイメント産業

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アメリカのエンターテイメント産業は、巨大産業界を構成し、その構成企業は実に多彩です。

西海岸のビバリーヒルズを中心とする華麗な世界、ゲーム産業や最新の技術を繰り出すシリンコンバレーやヒューストンのIT企業世界、ディズニーを盟主とするコンテンツ産業、そして、ニューヨークのブロードウエイを中心としたアメリカの伝統的な演劇産業。

これらの産業を構成する企業が、世界70億人の消費者が娯楽に落とす巨額なマネーをターゲットにして、群雄割拠の戦国乱世を繰り広げているのが、アメリカのエンターテイメント業界です。

世界でダントツのトップを走るアメリカのエンターテイメント産業は、アメリカの製造業をはるかに上回る産業規模を持っている「強大な象」なのです。…

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