人生100年時代と、年金
のりさん!
この間の連休に、私の実家で、家族みんなで温泉旅行にいったんです!
これ、のりさんへの、お土産のおまんじゅうです!
おお!
温泉まんじゅうじゃな。
わしは、甘いもの、大好きなんじゃよ。
そうですよね。
のりさん、「雲水」ですから、お酒、呑めないですものね。
だから、甘いもの、大好きかと思って。
う! そ、そうじゃな(苦笑)
(雲水なのに、のりさんは、お酒が大好き…。ということを、あいりちゃんには、内緒にしているのりさんだった…。)
まあ、何はさておき、あいりちゃんの、おうちの旅行は、楽しかったかの?
うちのお父さんが、定年退職で、それでお祝いの旅行だったんです。
これからは、年金生活ということで、今の貯えも少ないので、あんまり贅沢もできないとお母さんが心配しているので、お父さんがお母さんを元気づけようとして、お父さんのお小遣いで、家族みんなで旅行にいったんです。
そうなのね。
年金生活というのは、確かに、今後、いつまで、今のままの年金が支給され続けるか、わからないからの。
サラリーマンを続けて、厚生年金を積んできた人たちも、将来の日本の財政を考えると、どの程度、年金が保障されるか、非常に心配じゃな。
私、お父さんに、おカネの問題だけではなくて、今後の人生、まだ長いんだから、何か、働き続けることを考えたら…と、旅館でお食事しているときに、言ったんです。
お父さんも、そうしたいらしいんですけど、やはり、65歳を超えると、働く場所も、難しいみたいで。
子の事業を、親が支援するという、高齢者の働き方
そうじゃな。
できれば、あいりちゃんが、自分の事業を大きくして、お父さんやお母さんが働けるように、仕事を提供してあげるのはどうじゃな。
あ!なるほど。確かに、それ、いいですよね。
私も、お父さんやお母さんなら、安心して仕事任せられるし。
両親の経済的な支援にもなるし。
お父さんやお母さんが、介護が必要になってから、介護をすることだけが、親孝行ではないよね。
人生が、定年退職後も長く続く今、むしろ、あいりちゃんのような若者が独立して事業を作り、ご両親が定年退職をした後に、ご両親に、働く場を提供し、適度な仕事を継続させてあげられる環境をつくるほうが、ずっと、親孝行ではないかと、わしは思うのじゃ。
ヒトは、やりがいを持たなければ、健康な身体や精神は維持できないのじゃ。
仕事とは、単なる収入をえるための手段ではなく、自己実現のための活動じゃ。
親から子への事業承継ばかりが、注目されておるが、その逆、つまり、子が事業を創業し、それを親が、これまで積んできた経験をもとに支援する、という、高齢者の働き方も、今後は、注目されてよいじゃろうね。
そして、それを目指して、あいりちゃんのような若者が創業することも、家庭を考えた、非常によい起業ではないかと思うのじゃ。
高齢者が実力を発揮できる職場を創出する起業
また、一方で、今後の日本のビジネスの現場では、若い男性の労働力を確保しづらい方向に、時代がどんどん進むことは間違いない。
若い外国人ですら、日本では、移民の制限の中で、十分に労働力の不足を補えるようになるには、政治的な葛藤を経験しなければならないのお。
そうなると、女性と並んで、期待されるのが、高齢者の労働力じゃ。現在の、各国の労働力人口には、高齢者が入っていないが、もし、70歳を超えて、多くの高齢者が元気に、年金に依存することなく働けるようになれば、日本は、高齢化が進んでも、依然、活発な社会であり続けることができるわけじゃ。
逆をかえせば、日本の経営者は、高齢者の可能性を見据え、高齢者が実力を発揮できる事業を創造し、元気な高齢者を戦力として活用できれば、人材不足を大きく補えることになる。
生涯現役で、闘い続ける高齢者の方々が、日本の将来を元気にするわけですね。
- 事業に取り組むビジネスパーソンに聴く
- 事業に取り組むビジネスパーソンに聴く
大学教授を定年退職し、65歳から、ご子息が社長を務める企業の生産部門でパズル職人に転身。今なお、仕事とお酒をこよなく愛する、魅力的でダンディなビジネスパーソン。
シャフト株式会社 工房長 清水 英典氏

清水英典氏は、現在、69歳。今年、古稀を迎えました。
若い頃、建設関係の仕事や、ホストまで、職を転々とされた後、心機一転、小学校の教員免許を取得されて、私立 明星小学校の教員にご就任。その明星学苑の、中東の小学校の教員など、海外での教育経験を積まれた後、玉川大学教育学部の教授にご就任された。小学校の教員から大学教授への転身という、かなり異色のご経歴の持ち主だ。
そして、65歳にて玉川大学教育学部教授をご退職された後、ご子息が経営されるシャフト株式会社の工房長に就かれ、69歳の現在も、オリジナルジグソーパズルの製造という、シャフト株式会社が誇る技術の責任者として、従業員を管理し、製造現場の最前線に立つ。今、日本人の40パーセント以上が、70歳を超えて働きたいという意欲を持つという調査結果が出ている。その成功事例ともいうべき、清水英典氏の生き様と、人生哲学をお聴きすべく、シャフト株式会社の、調布市にある、オリジナル工房にご訪問した。
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川崎のオフィス・ファシリティ企業のオーナー取締役として、岡山からリモートワークで企業経営に参画し続ける。withコロナ時代における最先端の働き方と、自然の中での豊かな生活を両立させる、67歳のお洒落なビジネスパーソン。
株式会社フォーワード 取締役 石山 寛氏

石山寛氏は、現在、67歳。
これまで、一貫して、オフィス・ファシリティの大手企業にて、オフィス設計施工の業務で営業実績を積まれ、役員にまで昇進された。一方で、田中章寿氏(現在、株式会社フォーワード代表取締役)をはじめとする、当時の部下の若手の面々が、その会社から独立をされるに際し、ご自身も、元の会社の地位をすて、部下のために投資をされ、ここに、株式会社フォーワードを設立された。
おっとりとした、紳士的な外見からは、想像ができないほど、激しい選択を躊躇なく行われる一面を持つビジネスパーソンである。
Afterコロナ時代を睨む、オフィスの在り方、そして働き方を模索する生き方のヒントを石山氏に伺うため、川崎にある、株式会社フォーワードの本社にお伺いした。
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