- お電話での
お問い合わせ - 03-4405-0496
コラム
今更聞けない、基本中の基本!ブロックチェーンって何よ?
2022年3月26日 公開 / 2022年9月17日更新
1.ブロックチェーンとは?
ビットコインをはじめとする仮想通貨は、国家の中央銀行が発行する、これまでの通貨とは全く異なるシステムに基づいて発行されています。
ビットコインは、2008年10月にサトシナカモトを名乗る人物によって発表された論文“Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System”で論じられた原理に基づいて2009年に運用が開始された仮想通貨です。
そして、このビットコインの核になるテクノロジーが「ブロックチェーン」です。
2.このブロックチェーンなるものは、何が凄いのでしょうか?
サトシナカモトの論文の題名に注目してみましょう。
ひとことで言えば、ピア・ツー・ピアという言葉が使われていますが、これが凄さの内容です。
詳しく説明しましょう。
通常の情報システムは、必ずどこかに中央になるデータベースが存在します。
例えば、「クラウド」という言葉は、そのデータベースが、企業の管理するサーバーではなく、別の企業にあるサーバーを、クライアントと呼ばれる手元のパソコンやスマホで利用するサービスを指します。
利用者から観ると、サーバーが、どこにあるのかわからないでも、そのサーバーが提供するサービスを使うことができるので、「雲」のような存在のサーバーサービスという意味で「雲=クラウド」と呼ぶわけです。
いずれにしても、クラウドでも、サービスを提供するサーバーが中央に存在していることには違いありません。
このような中央集権型サーバーと、そのサービスを受け取るクライアントが基本的に存在するシステム(これをクライアント・サーバーと呼ぶ)が、情報システムの基本的な設計構造でした。
これに対し、ブロックチェーンの世界では、このような中央のサーバーが存在しないのです。
つまり、通貨を管理する「中央の台帳」が存在しないのです。
3.では、どうやって統一管理するのよ?
ブロックチェーンは、利用するクライアントを、あたかも、鎖のように繋がった環境に置き、そのクライアントを相互に監視させる仕組みを、まず作ります。
そのうえで、そのすべてのクライアントに、すべてのデーターを保有させるという考えに基づいて設計されています。
つまり、すべてのクラアントが、鎖のように繋がって、世界中にあるビットコインのすべての情報を鎖の繋がりのように順繰りに提供してゆきます。
そうすればすべてのビットコインの最新の保有情報を、すべてのクライアントが漏れなく瞬時に保管することができるわけです。
それをクライアント相互が鎖で繋がったネットワークの中で監視しあって、正確な情報を保ち続けます。
これが、ブロックチェーンの構造です。
4.こうすると、何が変わるのでしょうか?
これまで、情報を不適正に書き換えるハッカーのような存在が攻撃をしかける場合、ハッカーは、中央のサーバーのセキュリティを破り、侵入して密かに情報を書き換えたり、ウイルスを埋め込めばよかったわけです。
しかし、ブロックチェーンでは、情報を破壊するためには、すべてのクライアントの情報を書き換えたり、すべてのクライアントにウイルスを漏れなく感染させなければなりません。
一部の情報を書き換えても、相互監視しあって鎖で繋がるクライアントは、瞬時に情報を適正に戻してしまうからです。
そうなると、不正な書き換えは、この全システムを同時に破壊しない限り、できないことになります。
しかも、クライアントが相互に監視しあうため、中央で監視をしたりする機関がいらないわけです。
そのため、これまで、国家が果たしてきた通貨を監視する役割がいらなくなったわけです。
通貨偽造を捜査する警察権力もいりません。
中央にいる権力者が不要となり、ただ、ルールだけが定まれば、そのルールに従って、鎖に繋がったクライアントが、相互に情報交換と監視をはじめるわけです。
こうして、国家が支配するのではなく、ルールが支配する通貨発行が可能となりました。
ここに登場したのが、ビットコインだったわけです。
これまで、ビットコインが社会的に大きな注目を集めた事件は、いずれも取引所で起きた問題です。
日本円でいえば、東京為替市場が取引所にあたるが、注意すべきは、通貨発行機関である日銀は取引所ではありません。
つまり、ビットコインは、取引所が起こした問題で社会の注目を集めただけで、これまで一度も偽造されたことがありません。
偽造が不可能なテクノロジーであるブロックチェーンによって支えられているためです。
ビットコインは、偽造をすることが不可能な通貨なのです。
ここに、ブロックチェーンの驚異的なテクノロジーとしての優位性があります。
同時に、ビットコインを超えて、ブロックチェーンが、未来の人類の情報システムにとって、驚異的なテクノロジーになるポテンシャルがあることを意味するわけです。
松本尚典の中小企業経営者支援コンサルティングサービス
https://mbp-japan.com/tokyo/yoshinori-matsumoto/service1/5002501/
関連するコラム
- 知っておきたいDX用語 ダイナミックプライシングって、何よ? 2022-03-30
- 知っておきたい、マーケティング手法 リテンションマーケティングで、具体的にどうやる? 2022-04-01
- 今更聞けない、基本中の基本!サブスクリプションって何よ? 2022-03-31
コラムのテーマ一覧
- 香港 今
- 投資 やり方
- 補助金 いつまで
- 株価 最高 値
- エフェクチュエーション 起業
- 焼肉 成功 秘訣
- 英会話 効果的な学習法
- 海外工事 リスク
- 海外 視察 方法
- ブランディング 効果
- カンボジア 進出支援
- M&A やり方
- ニューヨーク コルレス
- 銀行 企業 関係
- マーケティング 個性
- スクイズアウト 方法 やり方
- 広告 モデル
- 持続化補助金 申請 コツ
- ホームページ 方法
- 不動産投資 どうやる
- M&A 中国
- 転職 人材紹介
- カンボジア 飲食
- 韓国 魚料理
- エンターテイメント モデル事務所
- 飲食 起業
- 物価高騰 いつまで
- 起業 複数人
- 起業 タイミング
- 事業承継 社長
- 撤退戦 撤退戦略 ビジネス
- 売上あげる 売れる化 コツ
- 経営 メンター
- 年商5億 従業員数
- 副業から起業
- 年商5億 社長 年収
- 飲食業 5億円 売上 年商
- グローバルサウス 進出
- 採用 面接 コツ
- 社員採用 必要か
- 個人事業主 仕事
- ドメイン 中小企業 必要か
- 事業目標 設定の仕方
- 貿易 やり方
- 企業理念
- インフレーション スタグフレーション
- タックスヘイブン 会社設立
- 資本提携 成長企業M&A
- グローバル 英語
- インボイス制度 仕組み
- 補助金 危険 リスク
- M&A 投資 資本提携
- 意思決定 PDCA
- コロナ禍でも躍進する中小企業
- ミレニアム世代 Z世代
- マーケティング イノベーション 違い
- やる気 方法
- VUCA 時代
- 情報処理 コンピューター
- 銀行口座 方法
- コンピューターウイルス 情報セキュリティ
- デジタルマーケティング ブロックチェーン
- 会社 借金 債務 減らす
- 経営戦略 上場 ストックオプション
- 補助金 法人税
- 未入金 督促
- 事業計画 法人税申告
- 年商1億円 経営戦略 マーケティング
- 事業計画 資金計画
- 事業計画 マーケティング戦略
- 年商3000万円
- 副業 バレない方法 確定申告
- 資金調達 補助金
- クラウドファンディング 資金調達
- 資金調達 レバレッジ 創業融資 連帯保証
- 資金調達 借入 M&A エクイティ
- 組織マネジメント
- 年商5億 人事 売上げをあげる人事
- 年商5億円 売上5億円 組織
- 価格 決め方
- マーケティング ヒット商品 発想法
- デジタルマーケティング ターゲティング
- マーケティング 売上向上 SEO 広告
- 年商1億 マーケティング プロモーション
- スピード経営 PDCA OODA
- 売上 経営戦略
- 売上 組織 売上をあげる
- 売上アップ 売り上げ 販売促進
- 副業 解禁 税金 所得税 理由
- 副業 起業 独立 事務所
- 副業 起業 独立 事業 アイデア
- 副業 起業 独立
カテゴリから記事を探す
松本尚典プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
URVグローバルグループ 日本コールセンター代表番号になります
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。