従業員の仲間たちと来店するお客様に、夢のステージを提供したい!SHOWビジネスにとって、逆境の新型コロナ禍の時代にも、夢を追い店を守り続ける、素敵な店長の物語

SHOW SPACE JEWEL府中 店長
美央 氏

ここに、辻説法かわら版が、一人の女性店長に出会ったことから、この物語は、はじまる。

映画「BURLESQUE(バーレスク)」に感動し、某有名な都内のショークラブでダンスの技術を鍛えた、一人の女性がいた。

その女性、美央氏が、自分自身の手で、バーレスクに匹敵するSHOW SPACEを、自分の仲間たちのステージを創るために創業したいという、大きな夢を胸にいだいた。

彼女は、飲食事業を広範に展開するオーナーに、提案を持ち込む。そして、東京都下の府中市に空いたステージ付のガールズバースペースを、オーナーから居抜きで利用させてもらい、「府中にバーレスクを創る」という、誰も考えださなかったアイデアを現実にして、店を開店した。

しかし、そのタイミングは、2020年2月。最悪の時期だった。
開店後から、世界を襲った、新型コロナ禍に、当然のように巻き込まれた。

ショービジネスは、世の中から、究極の「密」という、悪者扱いをされる。資金が回らない中で、前店の「ガールズバー」という看板をかけ替える資金も節約したために、ガールズバーと思って店に入る男性のお客様たちから、「府中で、こんなショーなんてみせたって、成功するはずはない。」と嘲笑を受けた。それでも、彼女は、それに笑顔で耐えながら、新型コロナ禍を、独自の工夫で、乗り切り続けている(取材時点 2021年5月)。

今回のインタビューは、飲食業の中で、コロナ禍で、究極の「密」という汚名を着せられた、ショービジネスの店を、自分の夢を見続けながら守り続ける、一人の女性店長のインタビューだ。

あわわの師さん本日は、東京都の都下の、京王線府中駅の近くにある、SHOW SPACE JEWEL府中にお伺いしています。インタビューは、2021年5月に実施していますので、お店は、当然、緊急事態宣言のもとで、休業を余儀なくされています。インタビューでは、店長の美央さんにお話をお伺いします。

美央店長:あわわの師さんは、六本木にお住まいということで、都内からわざわざお越しいただき、ありがとうございます。

「府中にバーレスクを創る」という発想

あわわの師さん
何故、六本木のバーレスク型の店を、ベットタウンでもある府中にだそうと思ったのですか?

美央店長:まず、今のオーナーが、ここにJEWELというガールズバーを経営していまして、そこで、ママさんを募集していたんです。最初は、私に、ママの話が来たのです。

それで、お店を実際に見てみたら、この通り、絶好のステージがある店だったんです。これなら、居抜きで、ガールズバーではなくて、SHOW SPACEができると思いました。そこで、オーナーさんに、私から、提案をしたのです。ショー・パブを出店する提案ですね。

それでオーナーさんから、それでは美央の好きにやってみろ、というご了承をいただき、SHOW SPACE JEWEL府中が誕生したんです。

SHOW SPACE JEWEL府中

SHOW SPACE JEWEL府中

あわわの師さん外の看板は、ガールズバーって出てますよね?

美央店長:そうなんです。
本当は、開店後、変える予定だったのですが、コロナ禍で資金的に、それどころではなくなって、まだ看板が前のお店のガールズバーのままなんです。

あわわの師さんそうすると、お客様は、当然、ここが、女の子と話をしてお酒を呑むガールズバーだと思いますよね。

美央店長:もちろん、ショースペースにカウンターがあって、女の子とは飲めるんですけど、私としては、ガールズバーを経営するつもりではなくて、ショーを見ていただくお店として経営しています。

あわわの師さん私も、先日、ご招待をいただいて、第4波の緊急事態宣言の前のイベントを観に伺いました。こんな言い方は、失礼かもしれませんが、府中という場所から考えて、びっくりするほど、本格的なエンターテイメントのショーですよね。

ダンスの質の高さ。イベントを盛り上げるお笑い芸人さんや物まね芸人さんが応援に駆け付けてステ-ジを盛り上げ、ダンサーの女性たちが、それぞれ、個性を発揮したダンスを披露されています。

新宿のショー・パブのレベルを遥かに超えて、六本木の最高水準のレベルに達しています。
個性的で、セクシーで、とても、府中にいるとは思えないステージでした。

あまりの質の高さに、私、終了後、思わず、シャンパンを空けちゃったもの!

美央店長:ありがとうございます♡♡

ガールズバーだと思われて、店に入られたお客様が、最初は、
「府中なんかで、ショーなんてやったって、店潰れちゃうだろ。」
というようなお話をされて、それでも私が、
「とにかく、観てください!」
と申し上げ、ショーを観ていただくと、
「これはすごい!」
と、最初、馬鹿にされていたお客様も、言ってくださいます(^^)/

SHOW SPACE JEWEL府中 ショーメンバー

SHOW SPACE JEWEL府中 ショーメンバー

あわわの師さん美央店長とすると、差別化戦略を狙ったわけですね。

府中市は、都下では、市政の善さが最高の自治体です。府中競馬場と、東芝・日本製鋼の、二大大企業が本拠を置いていることで有名です。それ故、東京の市では、最も財政が豊かで、市政がよい街と言われています。

そのチカラで、駅前には、続々とタワーマンションの建築も進んでいます。川崎市が最もチカラをいれた武蔵小杉のような街に変貌をしつつある街です。そのため、富裕層が周辺の自治体から、移ってきていますね。街としてのポテンシャルは、吉祥寺よりも高いと思います。

銀座や六本木で遊ぶ経済力を持つ層の住民の方が増えているわけです。だから、キャバクラや、ガールズバーは、たくさんあるわけですから、差別化が図れない。そこに、絶対、他の企業がやらない、バーレスク型ショースペースで、勝負に出たということですね。

マーケティング戦略として、非常に正しいと、私は思いますよ。

新型コロナ禍との格闘

美央店長:あわわの師さんに、そう言っていただくと、私、本当に勇気がでます。

あわわの師さんJEWELは、開店が2020年2月という、コロナ禍のスタート時期という最悪のタイミングで、本当にこの1年苦しかったからですよね。

美央店長:そうですね。
私たちは、デリバリーで配食する業態ではないですし、何といっても、店に来ていただくことで成立するのですから。

あわわの師さん今、コロナ禍の第一回緊急事態宣言から、約1年がたちました。多くのライブスペースや、生演奏を売りにする店が廃業しています。
でも、JEWEL府中は休業しつつも、お店を維持されています。どのような仕掛けをされているのですか?

美央店長:まず、お店のスタッフで協力し、YouTubeでの映像発信やライブ配信、Zoomを使っての無観客ライブなどを続けています。

あわわの師さん実際の効果はいかがですか?

美央店長:はい。実際に映像をみて、来店いただくお客様や、ヒトとの関係が数多くできました。
私たちの店は、わくわくを発信することが使命です。おうちでも、楽しんでいただこうと、配信しているのですが、それを見て、ファンになっていただく方がおられます。

緊急事態宣言の間は、どうにもできないのですが、映像配信をみたお客様が、きっとこれからご来店されるものと信じています。今は、とにかく耐えて、店を維持するしかないです。

アフターコロナにむけた夢

あわわの師さんコロナ禍は、ワクチンの進行とともに、必ず終わるときがきます。
アフターコロナに向けて、今から動き始めることが重要です。
最後に、美央店長の夢を、お聞かせください。

美央店長:経営ですから、おカネというものが現実的には必要なんですけれども、私は、お店で踊ってくれる仲間たちにも、お客様にも、みんなが本当に楽しめる空間づくりを、一生懸命してゆくことで、お店をまずはいっぱいにしたいですね。

そして、ダンサーの仲間たちと、海外イベントに行って、みんなで踊りたいという夢を持っています。

あわわの師さん大丈夫。
きっと、その夢、現実になりますよ。
今日は、ありがとうございました。

美央店長:ほんとうに、ありがとうございました。
インタビューを掲載していただくのを、本当に、楽しみにしています!

【インタビューを終えて】

「宝石」たちの織りなす、「協働体系」

組織とは、何だろうか?

世界の経営学の歴史に残る大家 C.バーナードは、これを、「協働体系」と名付けた。
明確な目的を持ち、構成員がその目的を共有し、その達成にむけて、協働する時、ここに協働体系として、組織が生まれると、バーナードは説く。

この協働体系となった組織が、高い付加価値を作り出すのだ。

多くの飲食業を観ていると、そこに集まっているヒトは、協働体系を構成していない。

経営者は、単に、労働力を求めて求人し、そこに時給をえたいだけの労働者が集まっただけ。単に、メニューに載っている料理の調理をして、会計をするだけの店には、経営目的も、その共有も、強みや弱みの自覚もない。従業員も、時給を得たいだけの働き方しかしていない。

このような「単なるヒトの集まり」で、生産性が向上するはずがなく、顧客に満足を与えられるはずがない。そう、そういうヒトの集まりは、コロナ禍で流行った言葉、不要不急、そのものだ。

経営者もまた、自分の店の付加価値を見つめることなく、デリバリーに終始する。そんな店に、アフターコロナで、在宅ワークが新常態となる中、顧客が付加価値を見出して、戻るとは私には、思えないのだ。

第2回の緊急事態宣言が終わったタイミングで、私は、JEWEL府中のイベントに呼ばれた。ステージを囲む席は、満席となり、店のスタッフも、イベントに来られた芸人さんたちも、一丸となって、懸命に、ステージを盛り上げていた。

時給を稼ぐのでも、デリバリーで売り上げをあげるのでもない。

全員が、手作りの芸に、ありったけの熱をこめて披露し、美央店長を盛り上げ、お客様をなんとか楽しませるために、一丸となっている。そして、自分たちも、楽しんでいる。

そう、府中JEWELが、協働体系を構成していることに、私は、感動した。

その協働体系を、一丸となって作り出した、美央店長のマネジメント力に、私は、思わず、1本30,000円のシャンパンをあけて、祝福をした。店のスタッフや芸人さん全員に、お疲れ様のエールを送り、それを振舞った。

コロナ禍という、世界的な災難の中にも、ここに集まる宝石(JEWEL)たちの、素敵な組織に感動したからだ。

スタッフも、お客様も、みんなが楽しめる。これこそ、エンターテイメントの究極の目的ではないか。そして、この店に集まるスタッフ誰もが、その目的のために協働している。

府中JEWELは、以前の店が出していた、ガールズバーの看板もかけ替える費用も節約して、今は、耐えている。しかし、間違いなく言えることは、ここには、本当に宝石たちが集まり、美央店長をもりあげようと、全員が、協働体系を作っているということだ。

コロナ禍が終わり、「密」が汚名でなくなり、誰もが集まって、素敵なステージを楽しめるようになる日は、必ず来る。その時、府中JEWELの店から溢れるほどのお客様で満席になることを、私は、楽しみにしている。

Show Space JEWEL

JEWEL府中
【所在地】
〒183-0022 東京都府中市宮西町2-9-1 3F

【電話番号】
042-366-6290

【公式サイト URL】
https://showspacejewel.amebaownd.com

【各SNS公式アカウント】
●Twitter
https://twitter.com/jewel_show

●YouTube
https://youtube.com/channel/UCVHMAp7eojSojXM-6Vx_g0Q

●instagram
https://instagram.com/showspacejewel?r=nametag

●TikTok
https://vt.tiktok.com/ZSJuSyYfw/

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